第10回 新介護保険って・・・(涙)

 平成18年4月1日より新しい介護保険制度が始まりました。今回の介護保険は大変混乱を招いています。まず、厚生労働省の決定が遅く、完全に理解出来るだけの材料が出る前に動き始めてしまったということ。そして、現場・利用者を完全に無視した改革であること。一番の被害者は利用者さんですね。今、当センターで一番困っていることは送迎が包括になってしまったことです。このことで、多くの利用者さんに迷惑をかけてしまってします。中には利用が中止となってしまった人もいます。そもそも利用料金に送迎費を「包括」してしまったことに問題があります。送迎は施設が行うもの、と決めつけてしまったのです。当センターには自己通所されている方もいますがそういう人たちも送迎を利用していないのに送迎費を取られていることになります。この歪みとして、ヘルパーさんによる送迎や介護タクシーによる送迎が出来なくなりました。施設には送迎のキャパシティーがあります。ですから利用者さんに協力いただき、当センターの送迎車利用以外での通所をお願いしてきたのです。そういう熱心な利用者さんの利用が出来なくなるというのは大変心苦しいです。これに関しては一部のケアマネージャーさんも立ち上がってくれて区へ訴えてくれました。その結果、4月中は今まで通りヘルパーさん・介護タクシーの利用が認められました。ただし、これは4月だけの話でそれ以降はまた何かしらの方法をケアマネージャーさん達と考えなければなりません。半年、1年後がどのようになっているのか全く予想が出来ません。3月いっぱいで閉鎖してしまったヘルパーステーションやケアマネステーションもあるようです。私たちもこれからの方向性をしっかり定めて施設運営をしていかなくてはなりません。もう泣きそうです・・・(涙)

(2006年4月7日)