第16回 新体操解説その1

 新体操の解説を体育大学卒のアンDに解説してもらうことにしました。ではよろしく!

 初めまして、ふなとスタッフでは一番のフレッシュウーマン、アンDです。今回の体操リニューアルでは今まで大学で勉強してきたこと、また競技生活(トライアスロン)の経験を生かして様々なアイデアを取り入れさせていただきました。何回かに分けて解説させていただきたいと思います。 

 リニューアルした体操の中で意識したことの一つに、リズミカルな動きがあります。椅子に座って足踏みをする運動です。どんな効果が期待できるでしょうか。

 椅子に座って行うため安全です。体重がかからないので、膝への負担がありません。普段は自分の体重が邪魔してできなかった【速い動き】が可能になります。速筋(つれづれ第3回・転倒予防参照)を動かすことができるわけです。心臓から一番遠い足を積極的に動かすことで、全身の血行がよくなります。腕振りを加えることで運動強度が上がり、さらには手と足の協調性を高めることもできます。足踏みすることによって骨に力が加わり、骨粗鬆症予防にも効果的です。

 人間の身体には206個の骨と600もの筋肉があり、関節を形成し、身体を動かしています。利用者の皆さんには、3時間の機能訓練の中で一つでも多くの筋肉を刺激して帰っていただき、そして生活の中で活かしていただきたいと思っています。毎回ただこなすだけの体操ではなく、生活に即した体操になるよう、更に改良を加えていきたいと思っています。

(2007年6月30日)