第17回 新体操解説その2

 前回に引き続き、私アンDの体操解説です。どこまで続くかわかりませんが、お付き合いくださいませ。つれづれを乗っ取るつもりでおります! 

 今回は【体幹】のお話です。【体】の【幹】いわゆる【胴体】です。

 全身体操の時に『椅子の背もたれに寄りかからないでくださーい!』と声をかけるようにしています。これ、実は【体幹】を意識していただくためなんです。【体幹】の筋群は、私達が直立して重力に逆らっている時や、腕や脚を使う時に体を安定させています。内臓を守るのも、呼吸をするのも、【体幹】の筋群の役割です。

 寝返りを例に、【体幹】の動きを分析してみましょう。体の力を抜いて仰向けに寝てみてください。腕の力だけで寝返りが打てますか?脚の力だけではどうでしょうか?寝返りを打つには、体をくの字にして横向きに回るという【体幹】の動きが必要になります。仰向けの状態だと、膝を立てる時や腕を突っ張る時、お腹(腹直筋)や胸(大胸筋)の筋肉を使っていることがよく分かると思います。腕や脚は【体幹】とつながっているので、全ての動作において【体幹】が土台の役割を果たしていると言えるのです。

 毎日の生活の中で続けることが大切です。『背もたれに寄りかからないで座る』簡単で、安全で、継続できることから始めてみましょう。

(2007年7月13日)