第18回 TVタックル

 フレッシュウーマン、アンDに乗っ取られないように、そろそろ私もつれづれを!

 10月15日にオンエアーされた「TVタックル」、ご覧になった方もいらっしゃるかと思います。「年金・介護・医療 あなたの将来は!?老後不安大国ニッポン!!」というテーマでした。この数週間前、当センターにアンケート依頼が来ました。高齢者の筋力トレーニングに関して実施状況などの内容もあったのでマジメに回答させていただきました。一部をここで公開したいと思います。
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介護保険制度の改正について

毎回、改正・見直しで事業所・利用者は振り回されます。その原因は現場を知らない役人によってシステムが作られるからです。これはよく言われることですが、現場は役人が思っているほど単純なものではありません。2005年の制度改正により、当施設に通所することが出来なくなった方がいらっしゃいます。きっと、これは役人の予想していなかったことだと思います。予防給付と介護給付に分類されたことにより、予防給付になった利用者は複数の類似施設に通所できなくなり、選択を迫られたのです。今まで本人や家族の意見を取り入れた計画に基づいて実施されてきた機能訓練が中途半端に終わらせなくてはならなかったのです。改正ごとにこんな「介護難民」を生むのは「改正」ですか?何のための介護保険なのでしょうか?介護保険制度の主役は利用者のはずです。

筋力トレーニングについて

当施設は実施しております。

利用状況

当施設はオープン当初(平成13年)より機能訓練を主体としたサービス提供を行っています。一時期、「パワーリハビリ」という言葉が流行った時期がありましたが、最近は聞かなくなりました。これがベースとなり、厚労省は筋力トレーニングを推奨し始めたと思います。様々な施設で筋力トレーニング機器をこぞって導入しました。しかし、実際にこの機器を活用している施設は極僅かです。高齢者の筋力トレーニングを実施するということは施設が大変なリスクを負う可能性が高いからです。転倒のリスクです。同じ時間、利用者を預かるのであれば、手がかからず、何事も無く家に帰した方が施設としても低リスクの方が良いのです。多くの施設はいすに座らせて手作業でもさせておいたほうが好都合なのです。

当施設は機能訓練しかサービス提供していません。全身を動かして、汗をかいて自宅に帰ってもらっています。よって、サービス提供時間も他施設の半分です。利用者も目的を持って運動しに来る人しかいません。

ちゃんと「筋力トレーニング」を行えば、もっと元気な高齢者が増えるはずです。
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とこんな感じです。
 オンエアーを見ますと・・・えっ!?筋力トレーニングに反対意見で紹介されてしまいました。上の赤い部分がオンエアーに採用された部分なのですが、ここだけを見れば反対意見と取られても仕方ないです。テレビ番組はディレクターやプロデューサーの意見で方向が決められるのは知っていましたが、これはあんまりです。だって、うちは機能訓練を主体とした施設なんですから!

(2007年10月27日)