第2回 リハビリセンターの方向性

つれづれの第二回目、随分と間が空いてしまいましたね。(反省)今回はリハビリセンターの方向性、受け入れについてお話ししてみたいと思います。

当センターもオープンして2年半が過ぎました。これまでの間、様々な利用者さんが通所を希望され、リハビリを行なってきました。最近になってリハビリセンターの方向性がやっと固まってきたと言うところです。
通所の前に必ず面接させていただいているのですが、その時に説明させていただくのは「シニア向けのスポーツクラブ」と言うことです。多くのリハビリセンターはデイサービス+αで運動療法を取り入れているようですが、当センターでのプログラムの中で運動療法が全体の約8割を占めます。ですから、受け入れの最低条件として全身体操(座った状態で行ない、約40分)と平行棒起立訓練(10回*3セット)に参加できること、としています。ですから、介護度によって受け入れを制限することはしません。要介護5でもできる人はいますし、要支援でもできない人はいるのが現状ですから。これは介護保険制度の矛盾点の一つですね。
当センターでは1日のコース(4時間以上6時間未満)と半日のコース(3時間以上4時間未満)があります。半日のコースは午前のみ、午後のみがあります。1日のコースは午前半日のコースに加えてお昼ご飯を食べていただき午後にもう少し運動をします。ですから、食事制限、水分制限、塩分制限等がある方は半日コースの選択となります。また、一部疾患によってはお受けできない場合もあります。(現在は事業形態変更に伴い、半日コースが午前・午後となっております。)
訓練の回数ですが、週1回程度で体力維持、週2回程度で筋力増大と考えております。基本的には週1回からスタートし、慣れてきた時点でレベルにより回数を増やすようおすすめしています。一番多い人でも週3回です。これは、リハビリすることによる疲労を残さないのが理想的であるという考えから2日連続でリハビリを実施することはおすすめしていません。

参考までに当センターの使用機器一覧を載せておきます。

ふなとリハビリセンター使用機器一覧

物理療法機器
マイクロ波治療器
ホットパック
干渉低周波治療器
SSP低周波治療器
自動間欠牽引装置(頚椎・腰椎)

運動療法機器
平行棒
エルゴメーター
歩行訓練用階段・傾斜板
上肢交互滑車運動器
前腕回内外運動器
手首掌背屈運動器
足関節起立矯正板
姿勢矯正鏡
マットプラットフォーム
ストレッチマット
自走式車椅子

言語聴覚療法
SLTA 標準失語症検査
WAIS-R 成人知能検査

(現在、言語聴覚療法は行っておりません。)

(2004年4月1日)