第21回 トレーニングの原則

 最近、スタッフから「つれづれ」の原稿がよく提出されます。みんな各分野からさまざまなアプローチをしているわけですが、これからもどういう理論、考えでアプローチしているのかを発信していきたいと思います。

 今回は体操の構成を提案しているアンDのから「トレーニングの原則」についてです。大変わかりやすい説明となっております。ぜひ参考にしてください。

 こんにちは。いつもニコニコ、アンDです。前回からずいぶんと時間が空いてしまいました。ごめんなさい・・・ね!(可愛く)

 さて、現在私は全体体操の見直し、新たなメニューの提案に取り組んでいます。全体の組み立てを考えるとき、この「トレーニングの原則」を考慮しています。大きく分けて5つの原則です。簡単に説明していきましょう。

『意識性の原則』

 トレーニングは、何のためにどこを鍛えているかを意識する必要があります。テレビを見ながら勉強をすれば身につかないのと同じです。『こういう動きができたらもっと楽に生活できるのに・・・』当センターでは、皆さんの日常生活・住宅環境に基づいてメニューを決めています。普段の生活での動きを意識しながら訓練をしましょう。

『全面性の原則』

 トレーニングは全身をバランスよく鍛える必要があります。腕を振らずに歩いてみてください。歩きにくいですよね?足の筋力をつければ歩けるかといえば、決してそうではありません。身体を起こした姿勢を保ったり、腕を振ったり、バランスを保つために様々な関節や筋肉を使っています。バランスのよいトレーニングを心がけましょう。

『個別性の原則』

 トレーニングは自分に合った負荷を選ぶことが大切です。体力や筋力は男女差、年齢差、生活環境の違いによって大きく異なります。隣に座っている方に合わせる必要はありません。元気に生活していただくための訓練です!無理をして自宅で動けなくなってしまっては元も子もありません!

『漸進性の原則』

 トレーニングは少しずつ負荷を高めていきましょう。いきなりフルマラソンを走ることはできません。最初から100kgのバーベルを持ち上げることはできません。段階を踏んでいきましょう。まずは負荷をかけずに身体を動かすだけでも構いません。千里の道も一歩から!

『反復性の原則』

 トレーニングには、ある程度の繰り返しが必要です。一度の訓練で力になってしまえば、毎週通っていただく必要がありません。繰り返し行うことで効果が現れるようになります。『毎回同じ事をするので飽きてしまう』という方がいらっしゃるかもしれません。そんな方のために、半年に一度を目標に、全身体操の中で新しい動きを取り入れるようにしています。

(2008年06月09日)