第25回 10周年を迎えて

 

 大変大変ご無沙汰しておりました、WebMasterです。

 平成23年3月11日に発生した東日本大震災の被災者の皆さまに心よりお見舞い申し上げます。一日も早い復興を心よりお祈り申し上げます。

 その日、当センターには19人の方が機能訓練に参加しておりましたが、ちょうど数週間前に非常時の避難についてスタッフ間で話し合いをしていたこともあり、冷静に判断・行動し全員が無事帰宅することが出来ました。今回の震災は正直、私たちの想定を大きく越えており、今までの非常時対応マニュアルでは対応しきれていませんでした。これを機にマニュアルを見直し、非常時に備えることにいたしました。

 さて、当センターは平成13年5月1日にオープンし、おかげさまで今年で10周年を迎えることが出来ました。今までご利用いただきました皆様、そのご家族さま、ご協力いただいております関連事業所さま、どうもありがとうございます。これからもどうぞよろしくお願いいたします。思い返すとあっという間の10年でした。開設当時は機能訓練に特化した介護保険施設はほとんどなく、なかなか理解していただくことが難しい状況でした。10年目の節目にあらためて私たちの機能訓練とはどういうものなのかを説明しておきたいと思います。

 何かしらの疾患により後遺症が残ってしまった場合、リハビリを実施して機能の回復を試みます。最初は主に病院での訓練となります。理学療法士・作業療法士・言語聴覚士がそれらを担います。日常生活を送る上での必要な訓練を行い、自宅に戻る人もいれば施設に入所する人もいるでしょう。自宅に戻る人の場合、日常生活に支障のある場合は訪問リハビリなどを利用し、的を絞った訓練を実施します。目標が達成出来た時点で今度はその機能を維持することが必要になってきます。自分で機能訓練を継続出来れば一番良いのですが、なかなかそれは難しいものです。そんな時に利用していただきたいのが私たちのような施設なのです。「維持のための機能訓練」はそれまでのような劇的な改善は見えにくく、非常に地味なものです。そんな訓練をマンネリ化させることなく、継続出来るように導くことが私たちの役割だと思っております。これからも運動メニューや体操も少しずつ改良を重ね、充実した時間を過ごせるよう努力して行きたいと思っております。

(2011年05月09日)