第26回 個別機能訓練加算

 

 ご無沙汰しておりました、WebMasterです。 

 平成24年4月より、新しい介護保険制度がスタートしました。いくつかの変更がありましたが、特に当センターの関わりがあるのが「個別機能訓練加算」です。今までもこの加算はありましたが、内容や人員配置により1と2に分かれました。当センターは以前よりこの機能訓練に特化しサービス提供してまいりましたので、今回の法令変更においても1・2両方とも適応ということで併算での加算をいただくことになりました。4月以降、サービス内容や人員配置に変更が無いのに加算が追加され、少し損した気持ちになるかもしれませんが、それ以前からそういったサービスを前倒しで提供させていただいていて、法令が後から付いてきた、とご理解いただきたいと思います。よろしくお願いいたします。

 さて、最近は高齢者の機能訓練が注目されるようになり、特化型のデイサービスが増えてきました。私たちもそれらの新設施設には非常に興味があります。その中で少し気になったのがこの「個別機能訓練加算」が無い施設があるということです。機能訓練特化型の施設なのになぜ加算が無いのでしょうか?それは「個別対応」ではないのが理由のようです。違う見かたをすると、利用者全員が基本的に同じ運動プログラムをこなしているということです。同じ時間帯の利用者が全員同じ身体レベルであるならばそれも良いかもしれませんが、私たちの今までの経験上、それはありえないことです。また抱えている疾患も様々なはずです。そういった状況で全員同じプログラムというのはずいぶん乱暴なサービスではないでしょうか?

 私たちは受け入れる際に1人に1時間以上の時間を割いて細かく身体状況を確認し、それらの情報をスタッフ全員が共有し相談の上メニュー設定をしていきます。また定期的なモニタリングを行い、場合によってはメニュー変更もしていきますし、新たなメニューを作ることもあります。ですから、当センター利用者様の運動メニューは人それぞれ違うのです。

 機能訓練特化型のデイサービスを選ぶ際に、いろいろな基準で選択されるかと思いますが、ぜひこういった内容にも目を向けてみてください。また外観やパンフレットではなかなか分からない部分を確認するためにもぜひ見学にいらしてください。お待ちしております。

(2012年05月21日)