第6回 言語聴覚療法について

今回はつれづれ初のゲスト、当センター在籍キュートなST「マキマキ」に原稿をお願いしました。「マキマキ」は様々な状況にも臨機応変に対応できる柔軟なSTです。言語聴覚士は数年前まで病院での勤務が常でした。介護保険の世界への参入が認められるようになってから彼女はいち早く反応し、当センターでのSTスタイルを確立しました。これからきっと介護保険でのST分野を担っていく人材になっていくことでしょう。ちなみに、目黒区でSTが在籍している通所リハは当センターだけです。では、よろしく!

初めまして、ふなとリハのSTマキマキです。今回は当センターの言語聴覚訓練についてお話させて頂きたいと思います。

病院での専門的な、集中的なリハビリテーションを受けたあとも多くの人が何らかの障害を持ちつづけながら生活していかなければなりません。回復の程度は、人によりさまざまで、回復の速度も発症間もない頃に比べると、長い期間かかって緩やかになってきます。時間をかけて生活を楽しみながら訓練をつづけていくことが必要です。しかし、以前のように「すらすら話せるようになること」だけが訓練の目的ではありません。障害をもちながらも、どれだけ生活の幅を広げて日々豊かに生き生きと生活が送れるかということも大切な事の1つです。家ではほとんど口をきかず首をたてよこにふる事で意志を表わしている人が当センターに来ると明るい表情でコミュニケーションを楽しんでおられる方もいます。表情や視線、声の感じ、ジェスチャー、指さしなどもコミュニケーションの大切な手段です。コミュニケーション障害があるからこそ笑い合い、冗談を云い合いコミュニケーションを楽しむことが大切です。それだけでも、言語機能にとっては良い刺激になります。心と心が通じ合いそれを喜びと感じることが大切なのではないでしょうか?

これからもSTについてはコラムを寄せてもらおうと思っております。質問等がございましたらWebmasterまでメールください。

(2005年2月7日)

現在、当センターでは言語聴覚訓練は実施しておりません。

(2006年10月17日)