第7回 介護予防って?

私、今年最初のつれづれです。どうぞよろしくお願いいたします。


さて、今年の4月に介護保険の見直し案が提出されます。私たちのような事業所は結構ドキドキしてしまいます。その中で、新予防給付の導入が大きなポイントの一つになります。私たちも情報量が少なすぎて間違った解釈をしているかもしれませんがその点はご了承ください。どうやら筋力アッププログラムを実施し、介護の負担を減らそうと言うのが狙いのようです。ご存じの通り、当センターではオープン当初から筋力トレーニングをメニューの中に取り入れています。ですから、「今さら。。。」と言うのが正直な感想です。私たちが今までに実施してきた経験でお話しさせていただくと、「理屈通りには行かない」と言うことです。利用者さんの年齢、環境によって効果が全く変わってきます。誰を対象者にするのか?このシステムを推奨している財団だか、研究所だかは現場を経験しているのか?聞きたいことがたくさんありますね。今分かっている範囲で、このシステム導入で問題なのは今まで要支援、要介護1の人が介護給付と予防給付に勝手に振り分けられることです。場合によっては今まで当センターに通って来て下さっている方が通所できなくなると言うことも可能性としてはあるわけです。前にも書きましたが、当センターは期限を決めずに継続して通所していただくシステムを取っています。リハビリにゴールはありませんから。人間の体は数カ月で改善したり、強化できたりするものではありません。リハビリはすごく時間のかかるものなのです。そういうことを十分強虜して、新たなシステム導入、改善をしていただきたいものです。読んでいますか、役所の方々!(って読んでいるわけないな。)

『新予防給付』 高齢者の状態像に合った「介護予防プラン」を策定。サービスについては、既存サービスを介護予防の視点から見直すとともに、筋力向上トレーニング(機械器具を使うものに限らない)、転倒骨折予防、低栄養改善、口腔ケア、閉じこもり予防等の新たなサービスの導入を検討。(厚生労働省 介護制度改革本部作成 「介護保険制度の見直しについて」より引用)

(2005年2月9日)

追記 厚生労働省に確認してみたところ、介護給付と新予防給付の併設は可能になるのでは、とのことでした。ということは、今現在通所されている利用者が通所できなくなるということはなさそうです。ひとまず、安心しました。またなにか情報がありましたらお知らせしていきます。

(2005年12月5日)

追記 新たな介護保険制度が始まりました。残念ながら、当センターに通所できなくなってしまった人が数名出てしまいました。一番混乱しているのは利用者です。本当に困ったものです。今回の介護保険制度も見切り発車です。本当に本当に困ったものです。

(2006年4月3日)